プロ野球選手がFA宣言する際によく耳にする言葉といえば、
『他球団の評価を聞いてみたい』ではないでしょうか?
では実際、他球団と交渉したにも関わらず、元の所属球団に残留を決めたケースはあるのでしょうか?
もくじ
2008年オフに三浦大輔さんが阪神と交渉したうえで横浜に残留!
他にもあるのかもしれません。
しかし私の知る限りでは、他球団と交渉後、元の所属球団に残ったというケースは三浦大輔さんのみです。
2008年オフに横浜ベイスターズからFAを宣言したハマの番長こと三浦大輔投手。
三浦投手の地元である阪神タイガースが獲得に乗り出し、実際に交渉までしましたが、最終的に横浜ベイスターズに残留することを決断されました。
このときタイガースから提示された条件は横浜より良かったそうですが、「強いチームに向かっていき横浜で優勝したい」と残留を決断されたそう。
選手生命の全てを横浜に捧げたハマの番長。
その生きざまを表すようで、とてもカッコイイ逸話だと思います。
他球団の評価を聞いてみたい=他球団へ移籍の可能性が高い!
あくまで過去のケースを参考にした場合ですが、
「他球団の評価を聞いてみたい」という発言が出た時点で、他球団への移籍の可能性の方が高いのだと思います。
仮に、宣言当初の気持ちは五分五分だったとしても、他球団の話を直接聞くうちに移籍に傾くのかもしれません。
実際の所、他球団へと足を運び直接話を伺うわけですから、ストレートな熱意をぶつけられれば答えたくなるというのが人の性というものでしょう。
本来選手に与えられた正当な権利ですのでおかしいとは思うのですが、宣言後の残留を認めていないという球団だってあるくらいです。
これは、他球団の話を聞く用意があるということは、既に現所属に対して何らかの不満があると捉えてのことかもしれません。
気持ち半分で残留した場合、チームに与えるマイナス影響を考えれば理解できなくもないように思います。
カープ丸佳浩が「他球団の評価を聞いてみたい」とFA宣言を決断!
11月7日、FA市場において最注目の丸佳浩外野手が遂にFA宣言することを決断したようです。
カープからの移籍に懐疑的だった私は、最終的に宣言残留に落ち着くと思っていたのですが、この「他球団の評価を聞いてみたい」発言でわからなくなりました(^^;
⇒広島カープ丸佳浩はどこへ行く?fa権を行使すれば巨人,ロッテにも可能性あり?
今後は獲得に乗り出しているとされる、巨人やロッテと交渉の席を持つことになりそうです。
直接交渉までこぎつければ無類の強さをみせるのは巨人だと思います。
私の予想では丸選手の巨人入りも現実的になってきたのではないかと思っています。
⇒原巨人のプロテクトリストを予想!2018年FA交渉解禁直前編
丸選手が選ぶ来季の所属球団は果たしてどこになるのでしょうか?
宣言残留とはどういう場合?
三浦大輔投手のように他球団と交渉してから結果として残留するのも宣言残留ではあります。
しかし多くの場合、
宣言残留とは、「FA権を行使したうえで、所属チームのみと交渉を行い契約を更新した場合」を言うように思います。
選手側の立場からすると、貴重なFA権を使用して、契約条件のアップを図る機会とも言えるのでしょう。
一般的にニュースでは、FA権を行使して他球団と交渉する選手にスポットが当るので、こちらの場合は非常に地味です。
実は毎年FA権を取得した選手のうちの数人は、FA権を行使したうえで現所属に留まっています。
この場合我々ファンにとっては、FA権を行使したのか使わなかったのかはわかりづらいように思います。
筆者のように毎年ストーブリーグを追いかけているようでないと、まず気にも留めないニュースなのかと思います(笑)
「他球団の評価を聞いてみたい」FA移籍せず残留したケースはあるのか? おわりに
他球団と交渉を行った選手は、そのほとんどが結果として移籍しているということがわかりました。
「他球団の評価を聞いてみたい」
このセリフが出るようなら、残留よりも移籍の可能性の方が高いということなのだと思います。
素晴らしい!