FA(フリーエージェント)権とは、
ドラフトで行先の決まる選手が長年活躍してようやく行使できる大事な権利。
所属球団以外にもフランクに話を聞いて、その中から好きなところと契約してもいいよってことのはずです。(大雑把にいうとこうなる)
もくじ
宣言して他の球団の話を聞いたらうち(現所属球団)ではもう契約しない!?
最初この話が出たとき(もう何年も前のことです)、ちょっと何言ってるのかわかりませんでした。
最初の感想は、え?そんなのアリなので、今でも同じくそんなのアリなのです。
これってFA制度の意味合いを根底から否定してますよね。
長年頑張った選手に広く話を聞いていいよって言ってるルールなのに、もしその権利を使って(他球団の)話を聞くならうちはもう契約しないよって・・・
一方的な圧力にもほどがあります。
不文律として確実に存在しているこの話ですが、そんなことやってる球団がなぜ罰則を受けないのか甚だ疑問でなりません。
契約条件が吊り上がりお金持ち球団が有利になる
これは一理ありますし、人気球団に選手が集まりやすくなることは否定できません。
しかし、そんなことはプロ野球だけに限ったことではないはずです。
欧州サッカーなんてビッグクラブがプロビンチャ(地方の小さなクラブ)から選手を引き抜くのは当たり前。
義理人情だの生え抜きうんぬん言っている日本だからこそ裏切り者だのなんだのと問題になるのでしょう。
だって選手はプロ(仕事として野球をやっている)ですよ。
少しでも報酬なり待遇だったりがいいチームを選びたいに決まっています。
チャンスがあるなら地元の球団であったり、より重宝してもらえそうなチームに移る可能性を模索したいですよね。
FA権は選手にとって潜在一隅の待遇アップのチャンスでもあるのです。
本当に必要な選手ならば企業(球団)努力をすればいい
FA宣言しての残留を認めないというのは、
- 条件は上げたくはない
- けどうちに残れ
と言っているのと同義です。
そんなの傲慢過ぎませんか。
FA権を得た選手を残したいのであれば、球団もそれ相応の企業努力をするべきでしょう。
FA権を取得する前に、好条件の複数年契約を打診するなど方法はあるはずです。
そういった企業(球団)努力すらせずに、選手の権利を半ば脅迫的に奪うわけだからFAは活性化しないのです。
FAで選手を獲らない方針の球団だからFA宣言後の残留も認めない!?
そんな方針は球団の勝手であって球界のルールとはまるで関係ないでしょう。
獲らないのは勝手だけど、だからと言って選手の権利に制限をかけていいわけがありません。
何処のチームとは言いませんが、そんな筋の通らない理由を盾に宣言残留NGなんていうなら、なんでFA制度ができる前に猛反対して廃案にしなかったんだよと・・・
私がFAで選手を多く獲っている巨人ファンだから言っているわけではないです。
ただ、そういう決まりのもと既に動いているルールなのだから宣言残留を認めないなどと圧力をかけて選手の権利を阻害してはいけないと思うのです。
報酬以外にも、
- 地元の球団でプレーしたい
- 子供の頃から憧れだった球団に行きたい
- 望んでいるポジションで出場機会が得られる(先発で起用してもらえる)
- 環境を変えてリフレッシュしたい
など、プロ野球選手が唯一自分発信でよりよい環境を求めることの出来るとても貴重な権利なのですから。
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