この記事はコミックスの巻ごとにジョジョリオンを振り返ってみる企画の第14回目です。
多分なネタバレは含みますが、ジョジョリオンという話の大筋を手軽に知りたいあなたにおすすめです。
すでに読まれた方も、これまでの話の流れを振り返ることができると思います。
この記事を読んだ後にコミックスを読んでもらえれば、
きっと理解が深まり、ジョジョリオンの世界観をより楽しんでいただけるのではないかと思います。
この記事を読む前に13巻について読まれると多少スムーズになります。
⇒ジョジョリオン13巻ネタバレ考察と感想!明かされた謎【東方定助】の正体が判明!
それでは早速いってみましょう。
もくじ
ここを押さえれば大筋は把握!14巻の話最短まとめ
鳩を定助が援護。ついに田最環を倒す!
田最環はロカカカ密売グループのボスだった。
田最いわく、接ぎ木から実ったロカカカは別次元の価値(他人と等価交換できるため)
定助は、ダモカンクリーニング(空条仗世文の住所)とT・G大大学病院へ
記憶は全く戻らないが、ホリーの病状が悪化していることを知る。
刑期が満了した憲助の元妻、東方花都(ヒガシカタ カアト)が出所。
憲助と花都はすでに離婚が成立しているが、憲助に償い(お金?)を求めて東方家を訪れた。
花都は東方フルーツパーラーの成功は自分のおかげと主張している。
花都と常敏は頻繁に連絡を取り合っていた様子。
東方家に花都を引き入れたのも常敏だった。
常秀が主役のミラグロマン(今のところ本編との関わりは薄そう。)
14巻の話の流れをネタバレ要約
単身東方家に乗り込んできた田最環でしたが、彼はロカカカ密売グループのボスでした。
秘密保持のためか、少人数編成でもう仲間はいない模様。
田最は、定助に起こった等価交換に、驚きを隠せない様子。
と同時に、他人との等価交換が可能であるなら、通常のロカカカとは別次元の価値を生むとも考えます。
【重要なのは、接ぎ木したロカカカの枝を探すこと】
ここで、今後の物語の方向性決める重要な指針が示されます。
鳩をチョロいと侮り、返り討ちにしようとする田最環。
薄くペラペラにした鳩の父憲助に指紋を付け、火を放ちます。
煙突に火を付けた憲助を投げ入れる田最。
燃えて灰になった憲助を鳩に付着させることで、再び溶かそうとしたのです!
勝利を確信する田最環。
しかし・・・
頭上から伸びた鳩のヒールに頭部から貫かれます。
鳩のスタンド名は、ウォーキング・ハート
両足のカカトを高質化して伸ばせる能力です。
伸ばせるのは4m程とのこと
鳩は田最の位置を、定助のソフト&ウェットのサポートにより把握できていたのです。
田最は定助から切り取った肝臓を右手に握りしめていました。
定助はその肝臓からシャボン玉を垂直に飛ばし、音を使って鳩に位置を知らせていたのです。
重傷を負い東方家から逃げ去る田最環。
ビタミンCの射程圏内から外れた東方家の面々は元の姿に戻ります。
逃げた田最環を追う定助。
家の外で遂に田最にとどめを刺しました!
その様子を街道の車の中から目撃する東方常敏。
冷や汗をかき、顔を覆っています。
定助が田最環を始末したという事実に彼は何を思うのでしょうか?
田最環を始末した定助は、自身(空条仗世文)の戸籍と住所が奪われていたダモカンクリーニングへ訪れた定助。
その足で、吉良ホリー・ジョースターが入院するT・G大大学病院へ向かいます。
そこで定助は、身体拘束されたホリーの姿を目にします。
以前とは違う汚い病室に移され、まともな治療も受けれていない様子です。
担当に話を聞くと、
- 医療費が滞ったため病室を移さざる負えなかったこと
- これまで1泊12万円の医療費を吉良吉影が負担していたこと
- 最近ホリーが急変したこと
- 医療では進行を遅くさせているに過ぎないこと
を聞かされます。
自身の母親の置かれた状況に涙がこみあがる定助。
息子だと名乗り出て、ホリーを元の病室に戻すよう医師に希望を伝えます。
自身のこれからやるべきことが、『戻らない記憶』の存在した証明となっていく!
- ホリーの為にロカカカを手に入れる
- ホリーの医療費を払う為の金
記憶は戻らなくても、定助は自身のすべきことをここに再確認するのでした。
場面は刑務所へと変わります。
1人の女が刑期を満了し出所する様子。
出所する女の名は、東方花都(ヒガシカタ カアト)
「世間はあなたの罪を許さないだろう」と言いつつも、刑務官は皆彼女に好意的な様子です。
所持品を受け取り、身支度を整える花都。
身支度を終えると、所持品のトランプの間から携帯電話を出現させます。
なお、花都のスタンド能力なのでしょうが、この巻では正式な解説はありません。
電話で話しはじめた相手は東方常敏。
長男の彼とは、頻繁に連絡をとりあっていた様子です。
家族や憲助を驚かせたいからと、出所のことは黙っているように告げる花都。
彼女には何か思惑がありそう。
颯爽と刑務所を後にします。
東方家のある朝。
自然にリビングに居る東方花都の姿に、家族全員が動揺します。
長女の鳩以下は、まだ小さかったため母親の記憶がない様子。
憲助は花都のことをきちんと家族に伝えなかったのでしょう。
彼女は、15年の服役を終えて出所したところだったのです。
母親に対してサイコパスのように絡む常秀でしたが、花都の能力の前に逆襲にあってしまいます。
そこに何食わぬ顔で現れた東方常敏。
オレが家の中へ入れたと平然と話すのでした。
そんな常敏に対して何かを思う憲助。
14巻はここまでです。
話の構図としては、カツアゲロードのイチョウの葉と同質の話です。
ミラグロマンは紙幣に宿った呪いのスタンドで、お金を使えば使う程増えていくという風変わりな話です。
少し気になるとすれば、このスタンドで手元に増え続けるお金を利用できるのであれば、定助が必要としている『お金の問題』はクリアになります。最終的にこの呪いも解く機会が訪れるのか、ほんのわずかですが期待したいと思います(^^;
ミラグロマンについては、今後本編に関わってくるようなら、加筆したいと思います。
14巻を振り返った考察と感想
遂に田最環との決着がつきました!
これで八木山夜露から始まった、岩人間の密売グループとの闘いは一応ひと段落したように思います。
それにしても鳩のスタンドが度肝を抜くほどシンプルで驚きました(^^;
両足のカカトを固くして伸ばせるって(笑)
こんな直接攻撃型のスタンドは、ジョジョリオンでははじめてではないでしょうか?
他に特殊能力を隠しているのかもしれませんが、えっ!それだけって思いましたもの(^^;
これまで出てきたスタンドは、どれも戦闘向けではないものばかりだったように思います。
認識に働きかけたり、導いたりする要素が強かった印象です。
そして、やはり鳩のスタンド名にも「キング」が入っていました。
名前や能力は明かされていませんが、東方花都のスタンド名もきっと「キング」が入るのだと思います。
この巻では、接ぎ木したロカカカの捜索が、今後重要になりそうだと指針が示されました。
今後はこの接ぎ木したロカカカを回収しようとする展開になっていくのでしょう。
通常のロカカカはもう追わないんですかね?
しつこいようですが、杜王スタジアムを探索すれば、ロカカカの1つや2つ出てきそうなものですが(^^;
それから、ここまで素性がわかったにも関わらず、一向に定助の記憶が戻らないことが気になります。
明かされた真実の他に、何者かから記憶を奪う攻撃を受けたりしていないか勘繰りたくなってきます。
そしてそんな能力者がいるのなら、それこそラスボスなのかもしれないと思うのです!
そういえは最初の頃に出てきた、噛まれたような歯形は何だったのでしょうか?
定助が距離を正確に測れる様子や、決めセリフの「たっぷり」も最近全然聞かないような(^^;?
今後の展開を考えると、出所してきた東方花都がどのような思惑を抱え、どう動くのかも重要になりそうです。
彼女は東方常敏寄りな人物なので、今のところ厄介な気配しかしません。
花都が服役することになった事件がカギを握っていそうです。
岩人間と繋がっていた東方常敏は、今後も要注意人物でしょう。
繋がっていた密売ルートが潰されて、定助に対しても良い感情は抱いていないはずです。
その東方常敏の狙いもイマイチつかみどころがありません。
- 岩人間と組んで単に金儲け?
- ロカカカを使ってつるぎを救いたい?
- 別の目的?
そもそも、彼とその妻子が不在のときに、田最環が東方家を訪れたのは計画通りだったのでしょうか?
計画通りだったとして、他の家族が全員始末されても彼の中ではよかったのでしょうか?
もし、田最環が東方家を襲撃したとき、常敏も家にいたのなら、彼はどう立ち回ったのか非常に気になるところです。
この巻までで、定助の素性が明らかになり、これまで敵だった組織もおそらくは壊滅しました。
ここから大きく新たな展開に舵が切られ、呪いを解く物語へと加速していくことでしょう。
14巻をこれから読むならここに注目!
以下が最低限おさえておきたいポイントです。
- 明らかになった定助の素性について
- 今後重要になるのは接ぎ木されたロカカカ
- ロカカカ密売グループが壊滅
- 吉良ホリー・ジョースターの容態が悪化
- 東方常敏×東方花都のつながり
ジョジョリオンは毎回敵の実態がわかり辛いので、誰と何のために戦っているのか常に意識する必要があります(^^;
ジョジョリオン14巻ネタバレ考察と感想!ロカカカの枝と東方花都の思惑 おわりに
もう半ば、短くまとめることを諦めました(笑)
今回も読んでいただきありがとうございました(._.)
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