fa交渉が解禁となり、争奪戦が過熱しているプロ野球ストーブリーグ。
巨人が炭谷銀仁朗捕手に3年6億円を用意。
丸佳浩選手に至っては、5年30億とも35億とも言われています。
35億!
35億ですよ(^^;
ここでブルゾンさんを連想してしまうと話が逸れるので戻しますが、
同じく浅村栄斗選手や西勇輝投手でも似たような景気のいい数字が並び、さながらfa狂騒曲といった様相を呈しています。
競争があるところにマネーゲームが起こるのは必然でしょう。
しかし、あまりに適正価格とかけ離れた契約は、双方にとってマイナスの結果しかもたらさないように思うのです。
過剰すぎる金銭的高評価が、選手のパフォーマンスを落とす要因
能力以上の金銭的評価。
これをどう捉えれば良いのでしょうか。
自身の持つ最高のパフォーマンスを発揮したとしても、それでも見合わないような高額年棒。
サラリーマンの身として考えたら、これは案外辛いことのように思います。
考えてもみてください。
あなたがヘッドハンティングされたとします。
仕事の内容はたいして変わりませんが、先方でのあなたの扱いはいきなり現場の中心ポスト。
そのうえ成果に関わらず、給料は3倍が保証されるというのです。
これってなんだか居心地悪く感じませんか?
これまでの最高が、ベースのように据えられる評価は、認知的不協和を生むことに繋がってしまいます。
仮に、丸選手が今年と同じ成績を残したからといって、年棒7億に見合うかといえばそんなことは絶対にないでしょう。
大車輪の活躍でもしてチームを優勝に導いたとしてもようやくイーブン。
それを4年も5年も続けるなんて現実味は皆無でしょう。
そもそも、優勝は個人の力だけでできるわけもなく、どう考えたって7億分の働きというのは無理があるように思うのです。
チームが変わるとはいえ、やることは同じプロ野球。
移った当初は高評価を粋に感じて、多くの選手が例年より張り切るのではないでしょうか。
例年以上に注目を浴びる中、新たな環境でキャンプやオープン戦を無難にこなし、開幕からチームをけん引する役割が求められるのです。
順調なスタートさえ切れれば、あるいは波に乗れるかもしれません。
しかし、現実には調子は落ちるときもありますし、最悪怪我をして離脱してしまうことだって起こりうるのです。
そうしたとき、適正価値での入団ならばさして問題にならない、過度のプレッシャーと責任感が選手を襲います。
返報性の原理というやつです。
簡単に言えば、人はもらった分だけ相手に返さないと、気持ちが悪いという衝動に駆られてしまうのです。
どう頑張っても返せない施しを受けたとき、人というのは辛さを感じる生き物なんですね。
頭でどうこうではなく、人の体は正直なものです。
結果を残そうと焦れば焦るほど、変な所に力が入って蟻地獄のように歯車を狂わせます。
このようなちょってした違いが、スランプを長引かせたり、怪我の再発を引き起こす要因にも繋がるのです。
本来大活躍して得られるはずの年棒が保証されるということは、活躍することが当たり前という前提に置き換わってしまうのです。
適正価格に近い評価の方が選手は力を発揮できる!
マネーゲームに発展する以上、確かにインフレは避けられないのでしょう。
しかし、過剰過ぎる契約を提示している球団は、もうすこし考えな改めなくてはいけないように思うのです。
法外な大金を積むという行為は、結果としてチームにも該当選手にも良い結果を生まないでしょう。
大金を積んで三顧の礼を尽くして選手を迎え入れたい球団にとっては寝耳に水でしょうが、これは間違いない事実だと思います。
極端なことをいうと、4年16億の丸選手なら活躍しそうですが、5年35億の丸選手は活躍するビジョンがみえません。
今回の丸選手、浅村選手、西選手への提示内容は、明らかに選手の能力との間に開きがありすぎます!
これでは既存の主力選手ともバランスが取れませんし、何より該当選手のためにもなりません。
選手本人がまとまった金額を貰ってあとは知らないというような考えなら別でしょうが、多くの選手は契約後のキャリアも見据えているはずなのです。
不相応な大型契約が選手を潰すことに繋がらないよう、球団はなりふり構わず札束だけを積むような交渉スタイルを考え直すべきだと思います。
プロ野球fa|過剰なマネーゲームが選手をダメにするのだと思う おわりに
公開中の映画『億男』でも主題となっていますが、急な大金が舞い込むことは必ずしも幸せには繋がらないと思います。
⇒【億男】5分で読める原作登場人物まとめ!映画を観る前に必見です!
fa交渉最中の選手が、希望に沿う球団に入団できることを願いながらこの記事を閉じたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました(._.)
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