ジョジョリオンのコミックス19巻の内容を、考察と感想を交えてお伝えしていきたいと思います。
18巻はロカカカの枝をめぐる三つ巴の構図までで終わりましたが、枝の行方は果たして・・・
この記事を読む前に18巻について読んでいただくとより話がスムーズになります。
⇒ジョジョリオン18巻ネタバレ考察と感想!【ロカカカの枝争奪戦】VSオゾン・ベイビーの気圧
それでは早速いってみましょう。
もくじ
19巻の要点をネタバレ!
ロカカカの枝を巡る攻防は常敏&つるぎの勝利!
豆銑礼VSプアー・トムの我慢比べはプアー・トムが勝利。
プアー・トムにロカカカの枝を奪われてしまう。
豆銑礼&定助よって猛毒イチイの実を食べさせられたプアー・トムは、迎えに来た味方の救急車に向かって逃走する。
しかし救急車は枝だけを回収し、プアー・トムは味方によって始末されてしまう。
東方邸から遠ざかる車内で、救急車の男は回収した枝がロカカカの枝ではないことに気が付く。
豆銑礼&東方定助とプアー・トムは、剣のスタンド、『ペーパムーン・キング』によって戦闘途中から枝を誤認させられていたのだ!
ロカカカの枝をめぐる三つ巴の攻防を制したのは意外にも常敏&つるぎだった。
ロカカカの枝は常敏によって隠され、サボテンに接ぎ木された!
東方邸で東方家の面々にことの経緯を説明する豆銑礼。
その場での会話や態度から果樹園に火を放ったのは常敏だと見抜く。
この時点の定助&豆銑礼は、火を放ったのは常敏だと見抜いたが、ロカカカの枝は救急車の男に奪われたと思っている。
まんまと出し抜きロカカカの枝を手に入れた常敏。
鉢植えされたサボテンにロカカカの枝を接木し収穫の時を待つ。
次の舞台はTG大大学病院!物語の黒幕は病院関係者が濃厚?
そのころ康穂は自身の生理痛の薬をもらうためTG大大学病院を訪れていた。
そこで目にしたのは車いすで押され病室に入る、東方常敏の妻『密葉』だった。
密葉の両足の皮膚が崩れているように見え不審に思う康穂。
なんと密葉は胸を治すと歯が岩のようになり、歯を治したら今度は右耳が聴こえなくなっていたのだ!
髪に隠れた右耳は岩のようにひび割れていて、まるでロカカカの等価交換の後のよう!
担当医の羽伴毅(ウートモキ)は診察中にもかかわらず焼き海苔をバリバリと食べ、高濃度サプリを一気飲みするなどジョジョ特有の変わり者。
密葉を診察し、どこも異常がない健康体だと話す羽伴毅。
納得のいかない密葉は、どうしても全て完璧に治して欲しいと羽伴毅に詰め寄る。
整形外科医の羽伴毅は1度だけ2億円で全てを治すことが可能だと密葉に伝える。
同じころ逃げ去る救急車のナンバーをみていた定助は豆銑礼と共に一本松消防署へ
調査の結果、東方邸に現れた救急車は消防署から出動したものではないことが判明する。
ただ、防犯カメラにはロカカカの枝を回収した救急車の男が捉えられていた!
定助は康穂に電話し犯人の画像を『ペイズリーパーク』で観て欲しいと頼む。
ちょうど密葉を目撃したところだった康穂は、密葉の足の奇妙な状態を定助に報告。
康穂の話から危険な空気を感じ取った定助は、康穂に今すぐ病院を立ち去り、密葉とは接触しないよう警告する。
しかし、『ペイズリーパーク』で密葉の担当医羽伴毅を調べてしまった康穂は、救急車の男が羽伴毅だったことを知ってしまう!
診察室から出てくる密葉とも遭遇してしまい、その場から離れることができない康穂。
気さくに話しかけてくる密葉に違和感を抱く康穂だが、密葉が出てきた診察室内に羽伴毅の姿がないことに気が付く。
そして,密葉が乗っていたはずの車いすも見当たらない。
担当医の羽伴毅はどこかと密葉を問い詰める康穂。
密葉は足のこともしらばっくれ、のらりくらりと康穂の話をかわす。
容姿端麗で学生の頃は『ミスさくらんぼ』だったという密葉は、東方フルーツパーラーの広告塔の役割を果たしていた。
故に歳を重ねるのは良くても、容姿が崩れるわけにはいかないらしい。
机の引き出しの中にバラバラになった車いすが入っていることに気が付いた康穂。
密葉に問い詰めるが、密葉は病院に来てからの記憶が上手く思い出せない様子で挙動もだんだんと不審になっていく。
焼き海苔をバリバリと食べ、高濃度サプリを一気飲みするなど、その挙動はまるで密葉診察時の羽伴毅!
そして謎の攻撃を受け気絶させられてしまう康穂。
康穂は羽伴毅の診察室に引きずり込まれてしまうのだった。
19巻はここまでです。
ジョジョリオン19巻、考察と感想
プアー・トムをワイヤー状に伸ばした手で締め上げる豆銑さんと、豆銑さんを急速加圧して潰そうとするプアー・トム。
定助がイチイの実をシャボン玉に包んで飛ばしてアシストしますが、結果的にこれがロカカカの枝を手放すキッカケを作ってしまいました。
よく見返すと『ペーパムーン・キング』がバトル中の両者の近くを飛行しているのが何度も描写されています。
プアー・トムVS豆銑さんですが、いやこれ豆銑さんなんでまだ生きてるのってくらいベコベコに潰されてます(^^;
ナイフの鞘でワイヤーを挟まれて、加圧が加速したときの豆銑さんの顔が恐い!
腕は崩れ落ち、目玉が肉体から零れ落ちそうになってます(T_T)
結果的に一命をとりとめるのですが、肉体をワイヤー状にできる能力だったからこそ生き延びられたのかもしれません。
イチイの実を食べさせられたプアー・トムはゲロを吐きながらロカカカの枝を持って逃走しようとします。
(実際には『ペーパムーン・キング』に誤認させられて、偽物を掴んで勝ち誇っていたわけですが(^^;)
追跡する定助は加圧に耐えながら、ミルフィーユ状に何層にも包まれたしゃぼん玉を射出!
しゃぼん玉は加圧により何度も割れながらプアー・トムに迫ります。
近づいてくる仲間の救急車が窓を閉めている可能性があるため、『オゾン・ベイビー』を解除したいプアー・トム。
これ、味方がプアー・トムの能力特性を知っていれば、必ず窓を開けてくるのではと思ったのは私だけ(^^;?
加圧に耐えながらしつこく迫る定助に大金をちらつかせ逃がすよう説得を始めます。
もう最初に出てきたころの謎の大物感なんて微塵もありません。
ゲロ吐きながら枝を抱えて逃げ惑うただの小っこいオッサンです(笑)
プアー・トムに迫るしゃぼん玉は、彼を極限まで追い込んでいきます。
そりゃ先程イチイの実を食べさせられてますからね(^^;
今度は何が入っているんだか恐くて仕方がないのでしょう。
自身に当りしゃぼん玉が割れる直前、恐怖に負けて加圧(オゾン・ベイビー)を解除します!
プアー・トムから逸れて割れたしゃぼん玉ですが、中身はなんとからっぽ!
ミルフィーユ状のしゃぼん玉は定助の機転を利かせた土壇場のハッタリだったのです。
救急車に向かってダッシュするプアー・トムですが、斜め後方から謎の攻撃を受けて頭を撃ち抜かれてしまいます。
プアー・トムはこれにて絶命。
必死に追いすがった定助もナンバーをみるのがやっとでした。
『ロカカカの枝は救急車の男に奪われた』これが少なくてもこの巻においての定助や豆銑さんの見解となります。
しかし実際には、混乱に乗じて常敏が本物のロカカカの枝を回収。
こいつ完全に漁夫の利を地でいってますね(-_-;)
救急車の男もすぐに偽物と気づき、回収した枝をへし折ってしまいます。
すぐにロカカカの枝でないと判別できるということは、きっと犯人は何度もロカカカに触れたことがあるということなのでしょう。
救急車の男は「東方邸の果樹園に火をつけた奴がロカカカの枝を持っている」と確信しています。
犯人側が今後どのように常敏と関わってくるのかも物語の行方を左右するのではないかと思いました。
場面変わって加圧攻撃から解放された東方家の面々と豆銑礼が対面します。
ここでも謎のマウントをとってくる常秀(-_-;)
アホなことばかり言っていて完全にウケキャラですね(笑)
ただ、意外とこういう奴が後から大成したりするので、憲助の後をとるのは意外に常敏ではなく常秀なのかも(^^;
私の予想では、今後常敏は死亡する可能性もあるので、この推理はあながち間違いではないかもしれません。
話が逸れましたが、豆銑礼はことの経緯を説明するなかで、常敏が果樹園に火をつけたと確信します。
「あの長男は信用できない。」
果樹園火災があったからこそ東方家全滅は免れたとしながらも、今後は豆銑さんが常敏を見張るそう。
放火したのは見抜いても、ロカカカの枝まで持っているとは思っていないのがここでのポイントですね。
常敏が鉢植えのサボテンに接ぎ木した枝から、ロカカカを収穫できるのは早くておよそ10日後。
この期間に何か動きがあることは間違いないでしょう。
吉良ホリー・ジョースターの病状と、つるぎ発病のタイミングがどう関わってくるのかも目が離せません。
場面変わって、話はTG大大学病院へと舞台を移します。
病院に現れたのは東方密葉。
忘れている人も多いと思いますが、密葉は東方家の長男常敏の妻で31歳。
つるぎの母親にあたる人物です。
東方家にいるにも関わらず、これまでほとんど話に絡んでこなかった謎多き最後の家族ですね。
思えば田最環が襲撃してきたときも、プアー・トムの加圧攻撃の際にも描写がされなかった物凄く怪しい人物でもあります。
ついに彼女が物語に大きく関わってくるようです。
大人しい顔で勝手に知的なイメージを抱いていた密葉ですが、どうやら一癖も二癖もありそうです(-_-;)
エレベーターに必死に乗ろうとする老女を無視してドアを閉めたり、言葉遣いや考え方も精神年齢が思ったより低い(-_-;)
性格には難がありそうですが、エロかわいい感じです。
お金に糸目つけずに美容に気をつかっているあたり、まるで我がままお嬢様みたいです(^^;
ただ、考えてもみれば毎日が夏休みとか言ってる男の嫁ですからそれほどおかしくもないのかな(笑)
その密葉ですが、思ってもみなかった秘密を抱えていました。
彼女が病院に受診していたのは、美容形成のためだったのです!
ここまではお金持ちで美を意識する女性なら普通なのかもしれませんが、問題となるのはここから。
治療法がどうにもおかしい!?
バストの形を整えたら、歯が岩のようになり、その歯を治したら今度は右耳が岩のようにひび割れ聴こえなくなったって・・・
これってまんまロカカカによる等価交換の影響じゃないですか(^^;!
しかも完璧に治すなら2億円必要とか言い始めてます。
完璧に治すというのは、接ぎ木した枝から収穫できる新ロカカカのことを指しているのだと思います。
そんな法外な額の治療を持ち掛ける方も持ちかける方ですが、お金に糸目をつけない密葉もなかなかのクソ女です。
自分の家の果樹園が大火災にあったというのに(-_-;)
それにしてもアーバン・ゲリラや杜王スタジアムでの憲助と常敏との会話が伏線となっていましたが、これで完全に病院が黒ですね。
密葉の担当医羽伴毅が主犯という可能性もまだありますが、病院主導のショッピングモールを作ったという話もあったので、黒幕は大学病院内のもっと地位の高い人物なのではないでしょうか。
そう考えると、吉良ホリー・ジョースターの奇病も、案外病院内での権力闘争が原因だったりするのかも(^^;
なんだか急に白い巨塔のようになってきたジョジョリオン(笑)
そんな密葉が診察室に入る姿をたまたま目撃した人物がいます。
定助や豆銑さんと別れ岩動物について調べに家に戻ったはずの康穂ちゃんです!
ただここまでのところ、結局岩動物について何かわかったのは一切言及されません(-_-;)
そんな康穂が目撃した密葉は車いすに乗せられ、両足の皮膚が崩れているように見えたのです!
岩動物のペンダントのことを思い出し、密葉に普通ではないという疑念を抱いた康穂。
ちょうど定助と電話が繋がり、ロカカカの枝を持ち去った救急車の男を観ることになるのですが、その男と密葉の担当医が同一人物だということを『ペイズリーパーク』の能力で知ってしまいます。
これ、もう完全にトラブルに巻き込まれるフラグですよね(^^;
定助や豆銑さんの警告むなしく、彼らが到着する前に診察室から出てきた密葉とも接触してしまいました(+_+)
つるぎのときも、大年寺山愛唱のときもそうでしたが、こういう時に大胆なのが康穂。
ストレートに密葉に疑問をぶつけてしまいます。
密葉に関しても、羽伴毅に関しても現時点では謎が多く深く考察はできませんが、懸念したとおり康穂は拉致られてしまいました。
羽伴毅が岩人間なのは確かでしょうが、救急車を運転していた彼の仲間についてはまだ誰なのか明かされていません。
密葉に関しても、スタンド能力者なのかどうかすらまだ定かではありません。
間もなく病気になるであろう剣の母親というポジションから、ロカカカを求めてもなんら不思議ではないといえる密葉。
多くの謎が次巻に持ち越しとなりそうです。
⇒ジョジョリオンまとめ!ネタバレ・考察・感想記事へのリンクはこちらから!
ジョジョリオン19巻ネタバレ考察と感想!枝の行方と常敏の妻【密葉の秘密】 おわりに
豆銑さんの健闘むなしく、ロカカカの枝は常敏の手に渡ってしまいました。
しかも、現時点で常敏が出し抜いているとは誰も気が付いていない!
もしかすると定助たちよりも早くに、羽伴毅たち岩人間の方が常敏に辿り着く展開も考えられると思います。
そこで東方家として協力して岩人間と戦っていくという流れも熱いと思います。
剣の母親密葉もまだまだ謎が多く、黒幕という線も0ではないと思います。
彼女が『キング・クリムゾン』の能力者とかだったらそれもそれでカオスで面白い展開になっていきそうです。
次の20巻が楽しみでなりません!
最後までお読みいただきありがとうございました(._.)
次回もご期待ください!
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