田原誠次投手が契約更改を保留したという話題。
巨人軍では7年ぶりということで大きな話題となりました。
保留した理由は金額面での不満ではなく、ブルペン環境の改善を求めてとのことでした。
今日はこちらの話題について思うことを書いていきたいと思います。
正しいことを熱意をもって語ることはリスクになる
プロ野球選手に関わらず、社会人として働いている人ならなんとなくわかるであろうこの感覚。
正しいことを熱量を帯びて伝えることは、同時に大きなリスクを伴ってしまうのです。
というのも、私自身も田原投手と同じように、正しいことは正しい、おかしなことはおかしいと言ってしまうタイプ。
身を持って味わったことがあるからなのです。
こういうタイプの人は社会において必ず損な役回りになると相場が決まっています。
正しいことは正論であるがゆえに1部の人に対して大きく刺さります。
そう、図星ってやつですね。
その図星が上司、すなわちコーチに対してだった場合、どんなに正しくても割を食らうのは言葉を発した本人になってしまうのです。
直接関係ない上司(コーチ)からも、立場変わればコイツは意見すると思われてしまうんですね。
こうなると、どうにもやりずらい。
周りの同僚が如何にフォローする姿勢をみせても、発言以前とは微妙な距離感が生まれてしまうのです。
こういった状況において得をするのは、いつだって周りの沈黙した人間。
そう、サイレントマジョリティーです。
勇気を持って真摯な発言をした本人(正直なマイノリティー)のみが割をくらうことになるのです。
田原誠次はこれまでもブルペン環境の改善を求めていた
田原誠次投手が球団に対して、環境改善を求めたのは今回が初めてではないそうです。
振り返れば昨年の年末も同じような話題が出ていたと記憶しています。
環境改善を求めるに至ったキッカケは、高橋由伸政権が発足したシーズン、2016年にあったようです。
2016シーズンと言えば田原投手が馬車馬のように投げまくったシーズン。
143試合中128試合も肩を作ったとして話題になっていました。
確かにこの年は登場曲のレッチリ(Red Hot Chili Peppers – Around The World )を毎日のように聴いた覚えすらありました。
ハマるとキレキレの投球をみせてくれる田原誠次ももちろん大好き(^^)
動画引用:Red Hot Chili Peppers – Around The World YouTube[Official Music Video]
あまりにもよく投げるものだから、『隙あらば田原』という言葉が生まれたのもこのシーズンだったように思います。
このシーズンは結局64試合に登板。
4勝3敗14ホールド防御率3.46と、ブルペンを支える大きな戦力となってくれました。
山口、西村両投手が調子の上がらない中、本当によく投げてくれていたと思います。
しかし、この年の無理がたたってか、翌年は故障に泣いた田原投手。
2017シーズンは27試合での登板に留まり、投球回数も半減となってしまいました。
そして2018シーズンはというと・・・
怪我というわけでも、他の投手と比べて極端に成績が悪いというわけでもないのに2軍暮らしが続く日々。
不可解な抹消もあり29試合のみの登板でシーズンを終えています。
私としては毎回毎回澤村が打たれるたびに、なぜ田原と宮國を使わないのかと悶々としていたのを覚えています。
真偽のほどは定かではありませんが、プレー以外に何か問題を抱えていたのではと思われても仕方がない状況だったように思います。
田原誠次はプロテクト漏れする可能性が高まったのか?
今回の環境改善要求は、田原誠次投手のプロテクト漏れに影響するのでしょうか?
私見では原辰徳新監督からの評価は高いと思われる田原投手。
何もなければ問題なくプロテクトされていたのではないかと思います。
質量ともに不足し、山口、西村両投手が引退してしまった状況において、田原投手の経験と実力は貴重なものだと思うからです。
なんなら来シーズンのキーマンの1人かなとすら思っていました。
この辺りは首脳陣の判断なので何とも言えませんが、今回の件で田原誠次投手がプロテクトから漏れる可能性は否定できないように思います。
それくらい今回の発言はリスクがあることだったように思うのです。
決定権が編成責任者なのか現場責任者なのかはわかりませんが、その人物から煙たがられるようなことがあれば、まず守られることは無いでしょう。
とはいえ、今シーズン、中川と谷岡が重宝され、田原と宮國の登板が少ないのは、前首脳陣によるところが大きいと思ます。
現責任者がこの件をどのように受け取るのか。
万が一プロテクト枠から外れるようだと、1軍経験豊富な田原投手は、他球団にとっても興味のそそる人材だと思います。
即戦力の中継ぎという意味では、最高の人的補償になり得るかもしれません。
計算できる中継ぎ投手が少ない巨人において、田原投手の序列は普通であれば上の方でしょう。
最も、他球団においても、今回の発言は一考の余地が生まれたはず。
プロテクト枠から外れていたとしても、あえて指名しない可能性もあるわけで、答えは闇の中ということになるのかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました(._.)
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